仏事Q&A

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仏事Q&A

葬儀の際などの焼香はどうやってすればいいでしょうか?

立って行う時:①焼香机の一歩前ぐらいで一礼する。②一歩前に進み、右手で香を一回だけつまみ、額にいただかずに香にくべる。③合掌・念仏・礼拝④一歩下がり一礼する。
座って行う時:①焼香卓の手前で一礼した後、前に進んで座る。②右手で香を一回だけつまみ、額にいただかずに香にくべる。③合掌・念仏・礼拝④立ち上がった後、一歩下がり一礼する。

浄土真宗においては額に押しいただくこと、香に何度もくべることはいたしません。

戒名とはなんですか?

戒名の「戒」とは、出家された方が自らの行いによって悟りを開き仏となるという、自らの行いに掲げた守るべき制限や規則のことを表しています。
浄土真宗では、そのような戒律を守ろうとしても守れない私を必ず救う、と願いを立ててくださった阿弥陀さまの働きによって、浄土という悟りの世界に生まれさせていただき仏となるみ教えであるため、「戒名」という言葉は使いません。
そして、阿弥陀さまのみ教えをいただいていくものという意味で「法名」という言葉を使います。

院号を付けると位が上がるのですか?

「字数が多いほど位が高いだろう」と考えたり「社会的地位に見合うように」と考え、院号を付けたいという方もおられるでしょう。
しかし、浄土真宗では社会的地位や修行の度合いによって死後の位が定まるわけではなく、みな等しくお浄土に生まれさせていただく身であります。
院号は仏法をひろめ、宗門護持に尽くした人を讃える意味でおくられるものなのです。
ですので、院号が付いているから位が高い、付いていないから位が低い、ということはありません。

浄土真宗の葬儀に清め塩が無いのは何故ですか?

浄土真宗では、死は不浄なものではありません。
不浄ではないのでお清めを行わず、葬儀から帰ったら塩をまく清め塩も行いません。
そのほか、ご飯に箸を立てたり、故人の茶碗を割る、火葬場への行き帰りの道を変えるなどの行為も行いません。
これまで愛おしい方であったはずの人を、急に不浄なものとして扱い、逆に故人を蔑む事になりますので、気をつけましょう。

遺骨がまだ家にあるのですが、いつまでに納骨するのが良いのでしょうか?

浄土真宗においては、いつ納骨しなくてはならない等の決まりはありませんが、四十九日の法事後に納骨される方が多いです。
また、納骨にあたっては埋葬許可証が必要となる場合もあります。

お墓の中が骨壺でいっぱいで、納骨できません。どうしたらいいですか?

このような場合、①骨壺の中の遺骨をお墓の中の地面に移して土に還るようにする。②移し替えられる遺骨を小さな骨壺に移す。③古いお骨を一つの骨壺にまとめて納骨する。
これらのような方法で納骨場所を確保するといいでしょう。
また、どなたかの遺骨か分かるように名前などを記載するといいかもしれません。
浄土真宗では、遺骨の扱い方によって、たたられる等の迷信はありません。

お墓が遠方ですが、親の遺骨を手元に置きたいと考えてます。分骨しても良いのでしょうか?

分骨によって故人が切り裂かれる、腹を立てる、災いが起きる等から分骨を嫌う方がいますが、あくまでも迷信です。
浄土真宗では、故人は仏さまになられて私たちを導いてくださっています。分骨しても問題ありません。