仏事Q&A

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仏事Q&A

数珠はいつ使いますか?葬儀の時だけでしょうか?

浄土真宗では、数珠を「お念珠」と呼びます。
お念珠はお参りするときに用いる法具ですので、阿弥陀さまへ合掌・礼拝するときなどに持つようにしましょう。

お念珠はどう持てば良いのでしょうか?

合掌の際は、両手を合わせて親指と他の四本の指の間に掛けて、親指で軽くお念珠を押さえ、房が真下に垂れるようにして掛けます。
お念珠を手のひらで挟む持ち方はしません。
また、合掌するとき以外は、お念珠は常に左手に持ちます。座った時はお念珠を持った左手を上にして膝の上で両手を組みます。

お念珠の紐が切れるのは不吉な事でしょうか?

そのような事はありません。
日々お念珠を使っていると必ず切れるのが物の道理です。
「諸行無常」形あるものはいつか滅びるというみ教えそのものです。

お経本はどう扱うのでしょうか?

浄土真宗のみ教えが書かれた大切な本です。開く前や閉じた後は、必ず頭の上でいただきましょう。
直接、床や畳の上などには置かないようにしましょう。

お経本の表紙が赤い物が多いように思いますが、何故ですか?

本願寺の第八代であられた蓮如上人が吉崎にいらしたとき、火事がありました。
その際、大切なお経本を持ち出すことができず、それを聞いた了顕というお弟子さんが火中に飛び込みます。
燃えずに残っていたお経本を手に戻ろうとしますが、火の手が廻っており、戻ることができませんでした。
「このままではお経本も燃えてしまう」と了顕は、自分の腹を切り、その中にお経本を入れて抱くように守られました。
その後、焼け跡から了顕のご遺体が見つかり、中には焼けることなく守られた赤く染まったお経本がありました。
お経の本の表紙が赤いのは、先達が命を懸けて守り、それが今日まで伝えられてきたという意味が込められています。

お葬儀で使った白木の位牌はどうしたらいいですか?

本来浄土真宗では位牌を用いず、故人の法名・命日・年齢などを記入した「過去帳」を使用します。
しかし、地域の慣習にてお位牌や繰出しのお位牌を用いることがあります。
できれば、お位牌は「過去帳」に移し替えて、故人の命日などご縁のある日には、記入されている箇所を開き、お仏壇へお参りいたしましょう。
また、その後の位牌についてはお寺にお任せしましょう。

お仏壇はいつお迎えすればいいでしょうか?

お仏壇は仏さま(阿弥陀仏)のいらっしゃる壇のことです。
悲しみや怒り、色々な悩み事に心を乱す私たちが仏さまのお心と出遇う場がお仏壇です。
家族のどなたかが亡くなられてから求められることが多いのも事実ですが、それには関係なくいつでもお迎えください。